死の際にも礼を忘れない(子路の最後)
[白文]於是子路欲燔臺。蕢聵懼,乃下石乞・壺黶攻子路。擊斷子路之纓。子路曰「君子死而冠不免」。遂結纓而死。 [訓読]ここにおいて子路,臺(だい)を燔(や)かんと欲す。 蕢聵(かいかい)懼(おそ)れ,すなわち石乞(せききつ […]
友愛(フィリア)の定義
(友であるためには、)先に述べた理由※のどれか一つにより,相互に好意を抱き、お互が相手の善を願うこと、しかもそのことが共に相手方に知られていること(が必要である)。 δεῖ ἄρα εὐνοεῖν ἀλλήλοις κα […]
抑制とは何か(閲覧注意! 18禁)
自然が原因となっているような人のことを、誰も「無抑制な人」とは呼ばないであろう(ちょうど,女性が性交の際,上にならずに下になる[それが自然である]ことによって無抑制だと言われないように)。 【参考】 若者が […]
神統記──ギリシアの天地創造
まず原初に※カオスが生じた さてつぎに 胸幅広い大地(ガイア) 雪を戴くオリュンポスの頂きに 宮居する八百万の神々の常久に揺ぎない御座なる大地 と 路広の大地の奥底にある曖々たる※タルタロス さらに不死の神々のうちでも並 […]
プラトンとアリストテレスは不仲?
◇後世の伝承 プラトンはわが友,されど真理はさらによき友 amicus Plato, sed magis amica veritas セルバンテス,牛島信明訳,『ドン・キホーテ』後篇(三),岩波文庫 ◇上の根拠かもしれな […]
Greek love(ややお下品注意!)
スパルタ監督官(エポロス。市民によって選ばれた最高役職。行政,司法,道徳教育を司った。)が立派であったという話はたくさんあるけれども,今まっ先に話したいのは次のようなものである。スパルタでは美青年が,貧しいけれども立派な […]
アルケーとタレス
多くの初期哲学者は,物質(ヒューレー)の根源(アルケー)が万物の存在する根源だと考えていた。万物がそれでできていて,それから生まれ,それへと戻っていく……これが,万物の要素であり,根源である。……こうした哲学の開祖タレス […]
タレスと日食
(メディアとリュディアとの)戦争は互角に進んで六年目に入った時(BC585年5月28日)のことである。ある合戦の折,戦いさなかに突然真昼から夜になってしまった。この時の日の転換は,ミレトスのタレスが、現にその転換の起った […]
社会的動物
ヒトは本性上ポリス的動物である。(男女→家族→村→ポリス と関係を拡大するから) (アリストテレス『政治学』[1253α] ) ὁ ἄνθρωπος φύσει πολιτικὸν ζῷον (ho anthropos […]